「白髪染めだと明るくできない」と言われた経験はありませんか?
暗くなるイメージの白髪染めですが、最近では明るさを感じる色味に仕上げることが可能です。
本記事では、白髪染めでおしゃれな明るいヘアカラーにする方法や、おすすめの市販カラー剤を調査しました。
白髪をカバーしつつ明るめの髪色にしたい人はぜひ参考にしてください。
白髪染めでは明るい色にできない?
これまでの白髪染めは、白髪に色を付けられるほどの濃い染料がたっぷり含まれているので明るい色にはできないとされていました。
ところが最近では薬剤成分の配合バランスが進化したことで、ある程度の明るさを感じられる白髪染めが可能に。
とはいえ、明るすぎると含まれる染料量が白髪に色付けするには足りなくなるため、8〜9トーン程度が限界です。
白髪染めのしくみ
白髪染めもおしゃれ染めも基本的なカラーの仕組みは同じ。
薬剤に含まれるアルカリが髪表面のキューティクルを開かせ、染料が入りやすい環境に整えます。
さらに開いたキューティクルから過酸化水素と染料が入り、髪の黒い色素を破壊し脱色・染料の定着をさせることで髪色が変化するのです。
それぞれの大きな違いは染料。
白髪染めは白髪に色付けするため茶味を含んだ濃い染料を、おしゃれ染めは高彩度で薄い染料を用いています。
例え明るめの白髪染めでもおしゃれ染めより茶味を多く含んでいます。このことからおしゃれ染めと比べると、白髪染めは透明感のある色味や高彩度の色味が出しにくい傾向があります。
市販の白髪染めでも8〜9トーンの明るい色に染めることは可能
カラーの明るさ指数は数字+トーン(単位)で示され、数字が小さいと暗く、大きいと明るくなります。
日本人の地毛は3〜5トーン。
明るさがほとんどないダークブラウンは6〜7トーン。
明るすぎず暗すぎないナチュラルブラウンは8〜11トーン。
髪に黄みを帯びた明るい印象を与えるライトブラウンは12〜13トーンといった具合です。
一般的な白髪染めは3〜7トーンですが、明るめの白髪染めの場合8〜9トーン程度には仕上げられます。
市販の白髪染めは主に3種類
市販の白髪染めは、薬剤の形状や特徴によって大きく3種類に分けられます。
それぞれの特徴や向いている人についてまとめました。
泡タイプ
薬剤が泡状で出てくる泡タイプの白髪染めは、髪に浸透しやすくムラになりづらいため全体染めにピッタリ。
シャンプーのように揉み込むだけのシンプルな使い方なので、セルフカラー初心者の人・毛量が多く他の薬剤ではムラになりやすい人にはおすすめのアイテムです。
しかしゆるめの泡なので、顔まわり・分け目といった部分染めに利用したい場合にはあまり向いていません。
薬剤が同じ場所に留まらず、染まりが甘くなる可能性があります。
クリームタイプ
薬剤が硬めなクリームタイプの白髪染めは髪に密着して白髪をしっかり染め上げるので、顔まわり・分け目といった部分染めに最適。
次回の白髪染めまでの繋ぎとして、必要最低限のセルフカラーだけで済ませたいという人におすすめです。
一方で全体を染める場合には、薬剤が硬く効率が悪い・ムラになりやすいといったデメリットがあるので、あまりおすすめできません。
乳液タイプ
薬剤にとろみがある乳液タイプの白髪染めは、髪全体に行き渡りやすく満遍なく塗布できるので、全体染めに向いている白髪染めです。
泡タイプの白髪染めと比べると薬剤内に油分を含んでいる分、髪の手触り・ダメージへのケアがしたい方におすすめです。
しかし、とろみがある分、扱いに慣れていないと皮膚に薬剤が垂れやすく、ムラなく染めるのが難しいため、セルフカラー上級者向けのアイテムともといえるでしょう。
市販の白髪染めを選ぶポイント
市販の白髪染め選びでは、薬剤の形状の他にも確認すべきポイントが4つあります。
それぞれの内容をまとめてみました。
1. 明るさで選ぶ
白髪染めで明るい色にしたいときは、箱側面にある明るさの見本を参考に選びましょう。
メーカーによって表記方法は違いますが、「やや明るめ〜明るめ」と書いているものがおすすめ。
ただし白髪の量によっては見本と仕上がりが異なる可能性もあります。白髪が多いと見本より明るく、少ないとやや暗く染まるので、その点を踏まえて選ぶようにしましょう。
2. 色で選ぶ
白髪染めはおしゃれ染め同様、ブラウン・ベージュ・アッシュ・ピンクといった色で選ぶことも可能です。
それぞれの色が持つ印象や特徴が違うので、自分がなりたい理想をイメージしてから選びましょう。
- 馴染みやすさを重視する人や失敗のリスクを最小限に抑えたい人はブラウン
- 髪に重みがないふんわりとした質感を求める人はベージュ
- 髪を染めると赤みが出やすい人や透明感を表現したい人はアッシュ
- 髪の艶を求める人やキュートな印象に仕上げたい人はピンク
がおすすめです。
3. 使いやすさで選ぶ
白髪染めの形状は、泡タイプ・クリームタイプ・乳液タイプの3つに分けられます。
泡タイプはセルフカラーに慣れていない人が全体染めをするときに、クリームタイプは顔まわり・分け目などの部分染めに、乳液タイプは髪をいたわりながら全体を染めたいときに最適です。
自分にはどのタイプがピッタリか状況に合わせて使い分けるようにしましょう。
4. トリートメントの有無で選ぶ
白髪染め後の髪はアルカリ剤の影響により、乾燥する・キューティクルが開く・脆くなるなど刺激に弱い状態になります。
カラー後の髪のダメージはアフターケアの有無によっても左右されるので、必ずトリートメントでケアするようにしましょう。
薬剤と一緒にトリートメントが入っている白髪染めだと、別で購入する手間が省けるのでおすすめです。
【おすすめ】明るい色の市販の白髪染め9選
明るい色を叶える市販の白髪染めの中で特におすすめなものを9個選んでみました。
種類がたくさんあってどれがいいかわからない人はぜひ参考にしてみてください。
ホーユー シエロ デザイニングカラー
高彩度で豊富なカラーバリエーションが魅力的なシエロ デザイニングカラー。
全14色のうち、明るい色を叶える白髪染めはベージュ・アッシュ系の2色です。
染めた後の黒髪とちらほら白髪の色の差をなくす質感カラー処方を採用しているので、白髪が出始めたばかりの人に定評があるアイテムです。
ブローネ ルミエスト ヘアカラー
明るい髪色を楽しめる白髪染めとして販売されているルミエスト ヘアカラー。10色のカラーバリエーションすべてが明るめ&高彩度カラー。
ブライトアップ処方により白髪と黒髪のコントラストを少なくできるので、カラー後に白髪がキラッとする現象が軽減します。
ブローネ 泡カラー
もこもこ泡が包み込むように密着して白髪を染める泡カラー。
泡が浸透しやすくムラになりづらいことから、セルフカラー初心者には人気のアイテムです。
全22色と豊富なカラーバリエーションのうち、明るい髪にできるものはブラウン・ベージュ・アッシュ・ピンクの5色。
サイオス カラージェニック ミルキーヘアカラー
ちらほら出てきた白髪に悩む女性に向けて作られた白髪染め サイオス カラージェニック ミルキーヘアカラー。
全17色のうち、明るい髪にできるものはブラウン・ベージュ・マット・アッシュ・ピンクの5色。
彩密ブレンディング処方を採用し、白髪と黒髪の染まり具合が1番きれいに見えるよう工夫がされています。
ロレアルパリ エクセランス R クリームタイプ
白髪と黒髪をムラなく染め、艶やかな仕上がりを叶えるエクセランス R クリームタイプ。
全19色のうち、明るい色にできるものはブラウン・ベージュ・マット系の4色。
他の白髪染めと比べると染料がややしっかりめなので、黒髪より白髪が割合が多い人向けのアイテムです。
ウエラトーン2+1 クリームタイプ
ミクロの色素が髪に浸透・発色し、深みのある色味に仕上げるウエラトーン2+1 クリームタイプ。
全22色の豊富なカラーバリエーションのうち、明るい色にできるものはブラウン系の3色。
日本人の髪に最適なブラウンを基調とした色味なので、ナチュラルな仕上がりを求める人にはぴったりです。
サロンドプロ ザ・クリームヘアカラー
髪の保湿・保護成分を豊富に含み、カラー後の髪の質感にもこだわったサロンドプロ ザ・クリームヘアカラー。
全15色のうち、明るい色にできるものはブラウン系の2色。
明るさ選択肢が多いので、自分の理想とする明るさを見つけられます。
クレオディーテ ヘアカラーエマルジョン
プレトリートメントで頭皮と髪を守りながら、白髪をしっかりカバーできるクレディオーテ ヘアカラーエマルジョン。
全12色のうち、明るい色にできるものはベージュ・アッシュ・ピンク系の3色です。
4種のトリートメントを配合した薬剤なので、ツヤとうるおいのある髪が長続きします。
ブローネ らく塗り艶カラー
ブラウンを基調としたナチュラルな色味が特徴のブローネらく塗り艶カラー。
全9色のうち、明るい色を叶えるのはベーシックなブラウン1色です。
毛髪保護成分として植物オイルを豊富に配合し、白髪をカバーしながら艶やかで美しい髪に仕上げます。
おしゃれな明るめカラーの白髪染め例
明るめの白髪染めを色味別に集めてみました。それぞれの特徴やメリットを解説していきます。
明るめブラウン
肌馴染みが良く似合う人を選ばないので、日本人なら誰でも取り入れやすい明るめブラウン。
ベージュと比べると黄みが少なく派手にならないので「明るめが良いけど派手すぎるのは苦手」という人には特におすすめなカラーです。
ベージュ系
にごりがなく白髪染めの中で1番明るい色味のベージュ。白髪との明るさが近くなることから、白髪が多い人の場合は伸びてきたときの境目が強調されないメリットがあります。
柔らかくふんわりとした印象を与えるので髪がペタッと見えやすい人にもおすすめ。
アッシュ系
クールでかっこいい印象を与えるアッシュ。日本人特有のカラー後の赤みを抑え、髪に柔らかさと抜群の透明感を表現します。
髪が重く硬く見えることが悩みの人には特におすすめのカラーです。
サロンで明るい色にすることも可能
セルフカラーでも明るい色に仕上げることは可能ですが、サロンでカラーをする場合はより色味・明るさ・デザイン性の選択肢が増えます。
すでに白髪染めで暗い髪の場合、白髪染めを使っても1度で明るくすることは困難です。
濃い染料が髪に入っていると、セルフカラーの場合は時間経過による色の褪色を待つしかありませんが、サロンでならブリーチを用いて髪全体を脱染すれば一度で明るく仕上げることが可能です。
また、根元はおしゃれ染めで明るくして、白髪はハイライトを用いてぼかす方法もあります。
まとめ
白髪染めでも明るくする方法やおすすめの市販カラー剤を紹介しました。
髪が明るいだけで、若々しく美しい印象を与えることができます。
白髪の悩みを解決しながら、おしゃれも楽しめる自分らしいカラーを見つけてくださいね。