一度できると黒髪に戻すことが難しい白髪。
白髪があると老けた・疲れた印象に見られるため、なんとか黒髪に戻したいと思っている人もいるのではないでしょうか。
本記事では、白髪が黒髪に戻るのかという疑問について詳しく解説しました。
白髪の対策方法やおすすめのケアアイテムも紹介するので、白髪を黒髪に戻したい人・白髪が増えるのを防ぎたい人はぜひ参考にしてくださいね。
白髪は黒髪に戻すことができる?
白髪が生えるしくみには、色素細胞が大きく影響してます。
色素細胞とは髪の根元にあり、黒髪の素となるメラニンを生成している細胞のことです。
通常、メラニンを絶えず生成していますが、加齢・ストレスにより色素細胞がダメージを受けるとメラニンの生成量が減り髪に色を付けられなくなります。
すべての白髪が黒髪に戻るわけではありませんが、メラニンが作られなくなる原因を取り除けば黒髪に回復する可能性が高まります。
そもそも白髪はどうしてできる?白髪の原因とは
白髪の発生には、遺伝や生活習慣などが影響しています。
それぞれ詳しく解説しました。
栄養不足
細胞がはたらくために必要なエネルギーは食事によって得られます。
しかし、ダイエットやコンビニ食などで摂取できる栄養素が偏ると、色素細胞が栄養不足を引き起こし十分にメラニンを作れなくなることも。
質の良い髪作りに必要なタンパク質・亜鉛・ビタミンを積極的に取り入れながら、バランスの良い食事を心がけましょう。
血行不良
細胞がはたらくために必要な栄養素は、血液に乗って身体中に運ばれます。
ところが頭は心臓より高い位置にあり、血行不足を起こしやすい部位。
何も対策をしないと細胞が栄養不足を引き起こし、メラニンを作れなくなります。
必要な栄養を頭皮まで届けるためには、頭皮をほぐし血流を促す頭皮マッサージが有効です。
ストレス
体がストレスを感じると活性酸素が大量発生します。
本来、体の免疫機能としてはたらき生命維持に必要不可欠な活性酸素ですが、数が多すぎると体内の正常な細胞までも攻撃しダメージを与える原因に。
活性酸素を過剰に生み出さないよう、ストレス解消のために適度な運動をするなどしてストレスの原因を取り除くことが大切です。
加齢
細胞のはたらきは20〜30歳がピークで、それ以降少しずつ老化し衰え始めます。
メラニンを作る色素細胞も例外ではありません。
色素細胞が加齢により弱ると細胞が受けたダメージの補修が追いつかず、メラニン色素の生成量減少・停止に繋がります。
遺伝
医学的に証明されているわけではないものの、白髪の発生には遺伝による影響があるのではないかと言われています。
色素細胞が人より少ない・ダメージ補修に時間がかかるなどの遺伝子の違いが、白髪の発生タイミング・白髪量に影響を与える可能性もゼロではありません。
白髪を黒髪に戻す・防ぐために効果的な方法
一度白髪になったからといって諦めてはいけません。
白髪を黒髪に戻す・防ぐ方法を知り実践してみましょう。
食事で髪に必要な栄養を取り入れる
色素細胞を動かすエネルギーは、食事によって体内に摂り入れられます。
色素細胞が正常にはたらくよう、偏りのないバランスの良い食事を心がけ、健康な髪に必要なたんぱく質・亜鉛・ミネラル・ビタミンを積極的に摂りましょう。
たんぱく質
髪を構成するケラチンの元となります
亜鉛
活性酸素によるダメージを抑えます
ミネラル
メラニン生成に必要な酵素・チロシナーゼのはたらきをサポートします
ビタミン
細胞分裂の活性化・頭皮のバランスを整えます
髪によい食べもの例① 黒ゴマ
黒ゴマには、アントシアニン・セサミン・セサミノールといった抗酸化作用のある成分や、色素細胞のはたらきをサポートするビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
抗酸化作用とは、細胞の老化を促進する活性酸素のはたらきを抑えることです。
血管の状態が整うと、血流がよくなりスムーズに色素細胞に栄養が運ばれるので、メラニンの生成を促すことができます。
髪によい食べもの例② 海藻・ひじき
ヨードというミネラルを豊富に含むひじき・わかめ・のりといった海藻類も白髪に効果的です。
ヨードとは甲状腺ホルモンの材料となる成分で、身体の新陳代謝を促し細胞の活性化・細胞のエネルギー源を促すはたらきがあります。
黒髪の素・メラニンを作る色素細胞がヨードに影響されると、メラニンの生成力・色素細胞の数が増えるので、白髪への効果が期待できるでしょう。
髪によい食べもの例③ 肉や魚などのタンパク質
肉・魚・牛乳・卵・チーズなどに豊富に含まれるタンパク質は、ハリコシのある健やかな髪を作る・ホルモンや、免疫など生命維持には必要不可欠な成分です。
体内に摂取したタンパク質は、髪の育成よりもホルモンや免疫機能など生命活動に必要な細胞に優先して受け渡されます。
もし髪の育成に回せるほどタンパク質が摂取されていなければ、栄養不足を引き起こし枝毛・切れ毛・うねり・パサつきなどのトラブルを引き起こすリスクを高めることに。
複数の食品に分けて摂取するなどの工夫をして、必要量を無理なく摂取するよう心がけましょう。
髪によい食べもの例④ チーズ
色素細胞では黒髪の素であるメラニンが生成されています。
メラニンを生成するには、メラニンの材料であるチロシンと、チロシンをメラニンに変化させる酵素・チロシナーゼが必要です。
もし色素細胞のはたらきが十分でメラニンを作るのに万全な状態であっても、肝心なメラニンの素であるチロシンがなければメラニンは生成できません。
チーズなどの乳製品には、チロシンというメラニンの材料となる成分が豊富に含まれているので積極的に摂り入れましょう。
髪によい食べもの例⑤ 牡蠣
酸素原子が通常より多くあると、身体を酸化させてしまい、細胞の減少やダメージを負わせる原因になります。
牡蠣には過酸化水素の分解を可能とする酵素・グルタチオンペルオキシターゼを体内に増やす作用があり、細胞が過酸化水素によって受けるダメージを防ぎます。
睡眠を十分にとる
睡眠から2〜3時間経つと身体の中に成長ホルモンが分泌されます。
成長ホルモンとは、細胞の修復・疲労の回復など身体を構成するために必要な役割をになっているホルモンのこと。
睡眠時間を十分にとることで、血液の流れをスムーズにし十分な量の成長ホルモンを分泌できるようになるので、質の良い黒髪を作れるようサポートすることができます。
ストレスを溜めない
身体がストレスを感じると、血行が悪くなり全身に栄養が行き渡らなくなるり、細胞を攻撃する活性酸素を過剰分泌させる原因に繋がります。
短期間に活性酸素が急増すると、一時的に色素細胞が機能を停止し白髪になることも。
ストレスが原因の白髪の場合、原因となる出来事を取り除くことで再び黒髪に戻ることがあります。
日頃からストレスを抱えすぎないよう、趣味や適度な運動で発散することが大切です。
ヘアケアを見直す
毎日行うヘアケアが間違っていると、無意識のうちに白髪に繋がる行動をとっていた…なんてことも。
過度なカラーリング・パーマは髪だけでなく頭皮にも負担となります。
また洗浄力が強いシャンプーを使いつづけると、頭皮の乾燥の原因に。
紫外線もまた、DNA損傷につながります。
頭皮バランスが崩れると細胞のはたらきが衰える原因に繋がるので、セルフカラーは控える・マイルドな洗浄力のシャンプーを使う・紫外線対策をするなど日頃のケア方法を見直すことが大切です。
白髪が増えてしまう?注意すべきこと
知らず知らずのうちに白髪が増える行動をとっている可能性もゼロではありません。
注意すべき行動についてまとめました。
白髪の原因になりやすい食べ物に注意する
髪にとってよいとされる食べ物があるように、白髪の原因になりやすい食べ物もあります。
白髪の原因となる食べ物の特徴は、頭皮環境を崩す・血液の流れを妨げる作用があることです。
それぞれ詳しく解説しました。
スイーツ・糖分が多いもの
糖分は生命維持に必要不可欠なエネルギー源ですが、過剰に摂取するとホルモンバランスの乱れに繋がり、髪の育成に悪影響を与えます。
ホルモンバランスが崩れると、皮脂量が多くなることで雑菌が繁殖して頭皮環境が悪化。結果的に、白髪・薄毛・抜け毛の原因に繋がります。
穀類・甘味料・果実など糖分を多く含むものは摂り過ぎに注意しましょう。
添加物が多いもの
食品添加物は多くの食べ物に含まれており、健康を害することのないごくわずかな量しか入っていませんが、腸内常在菌を減らし腸内環境を崩す恐れがあります。
腸内では身体から発生する活性酸素の90%が作られており、腸内環境の乱れは、活性酸素の増加を引き起こします。
活性酸素は色素細胞の機能を弱め停止させるリスクが高まるため、摂り過ぎに注意しましょう。
刺激物
キムチ・麻婆豆腐などの辛い食べ物には唐辛子がたくさん使われています。
唐辛子に含まれる辛味成分のカプサイシンには、食欲増進・疲労回復・発汗作用・新陳代謝を良くする期待できるといった効果を期待できます。
一方で、汗を大量にかくことで頭皮が乾燥したり細菌が繁殖しやすくなるといったリスクも。
頭皮環境の崩れは白髪の発生に繋がる恐れがあるため、適度に摂取することは避けましょう。
身体を冷やすもの
夏野菜・洋菓子・コーヒーといった身体を冷やす作用がある食べ物を摂取しすぎると、体温が下がり血管が収縮するため血液の流れが悪くなります。
血行不良はメラニン生成量が減る原因の一つ。
過度に身体を冷やさないために、温める作用のある食べ物に置き換えるなどの工夫が必要です。
白髪を抜いてしまう
髪を抜くことは頭皮や毛根にストレスがかかる行為です。
直接白髪の増加に繋がるわけではありませんが、毛根へ負荷がかかるためおすすめしません。
ダメージが蓄積されると、髪が薄くなる・細くなるといったリスクは高まるため、避けるようにしましょう。
どうしても白髪が気になる場合は、抜くのではなく根元からハサミで切ることをおすすめします。
白髪を黒髪に戻す・防ぐためにおすすめヘアケアアイテム【シャンプー】
毎日使うシャンプーにこだわり頭皮を労わることで、白髪を防ぐことができます。
白髪ケアに有効なシャンプーをまとめました。
ラ・ヴィラ・ヴィータ リ・ヘア シャンプー
色素細胞を攻撃し白髪の原因となる活性酸素。
ラ・ヴィラ・ヴィータ リ・ヘア シャンプーには、活性酸素を無毒化することができるヘマチンが配合されたシャンプー。
頭皮に優しいマイルド洗浄力のアミノ酸シャンプーなので、頭皮の乾燥・白髪が悩みの人におすすめです。
ボズレー ブラックプラス シャンプー
抗酸化作用があるヘマチンを大量に配合しているので、シャンプー剤そのものがヘマチン特有の黒みを帯びています。
白髪を防ぐだけでなく、髪にハリコシを与え強い髪へと導くので、髪のボリューム・頼りがない髪に悩んでいる人におすすめです。
ひとときのしずく シャンプー
ナチュラル由来成分をひとときのしずく 頭皮ケアシャンプー 敏感肌90%配合したオーガニックシャンプー。
血行促進・消炎効果・抗酸化作用のある生薬エキスが地肌に浸透し、頭皮環境を整えることで質の良い髪が生えるようサポートします。
フケ・かゆみ・ベタつきなどの頭皮トラブルを抱えている人におすすめです。
haru kurokamiスカルプ
ヘマチンを豊富に配合した100%天然由来のアミノ酸系シャンプー。
頭皮ケア・ダメージ補修ケア成分配合し、年齢と共にに少しずつ変化する髪にアプローチします。
毎日の入浴が癒しのひとときになるよう、爽やかな柑橘系・お花の香りが取り入れられているので香りを重視している人におすすめです。
白髪を黒髪に戻す・防ぐためにおすすめヘアケアアイテム【美容液・育毛剤】
頭皮もお肌と同じようにケアすることで質の良い髪を生やすことができます。
頭皮環境を整える美容液・育毛剤をまとめました。
アンファー スカルプDボーテ 薬用 頭皮保湿美容液
水分保持機能を改善するコメエキス・角質層をうるおすセラミドを配合した頭皮用保湿美容液。
肌の内側から水分バランスを調整し健康的な頭皮に導きます。
乾燥肌・かゆみやフケが気になる・紫外線ダメージを受けた人におすすめです。
大正製薬 美柑の雫
有効性のあるボタニカル成分を3種類配合し、保湿・抗炎症作用・血行促進効果がある女性用育毛剤。
年齢とともに乾燥や血行不良によりバランスが崩れやすい頭皮環境を整え、質の良い髪が生えるようサポートします。
抜け毛や薄毛など、髪のボリュームに悩む人にもおすすめです。
白髪を黒髪に戻す・防ぐためにおすすめヘアケアアイテム【サプリメント】
食事で不足しがちな栄養素をサプリメントで補うことも白髪を防ぐためには有効です。
おすすめのアイテムをまとめました。
ディアナチュラ 黒セサミン 60
抗酸化作用がありスムーズに色素細胞が機能できるようにサポートする栄養素・セサミンと亜鉛を豊富に含んだサプリメント。
白髪を防ぐだけでなく身体中の細胞のはたらきを高める効果もあるため、疲れやすい・疲れが取れづらい人にもおすすめです。
ドクターリュウズラボラトリー ネライダ トータルワンプログラム[栄養機能食品]
メラニンを作る色素細胞のはたらきを高める亜鉛・細胞のエネルギーを作るよう手助けするビオチンを配合したアイテム。
体内の機能バランスを整え、髪のハリ・ツヤ・うるおいを補うので、白髪・薄毛・抜け毛・更年期症状・乾燥・疲れやすい人におすすめです。
黒艶専科
色素細胞のはたらきをサポートするセサミン・亜鉛、健康維持には欠かせない12種類の必須栄養素が豊富に配合されたアイテム。
身体の内側からコンディションを整えるので効果を実感する声が多く、白髪だけでなく髪質や手触りを良くしたい人・艶を出したい人におすすめです。
まとめ
白髪の発生には普段の生活習慣が大きく影響しています。
白髪を黒髪に戻す・防ぐには早めの行動が大切です。
食事・睡眠・ストレス・ヘアケアといった身近なところから改善できるので、今日から1つでも意識して行動してみましょう。