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脂漏性皮膚炎とは?特徴や原因
目次
脂漏性皮膚炎とは
頭皮に赤みやフケ、かゆみなどの症状が現れる病気です。
普段から頭皮がベタついている方は、放置すると脂漏性皮膚炎になる可能性があります。
頭皮は常に外気に触れているため、頭皮環境が悪くなると刺激によって炎症が起こりやすい部位です。
また、頭皮のベタつきが気になるからといってゴシゴシ洗ったり、洗浄力が強すぎるシャンプーを使ったりしている人は、脂漏性皮膚炎になりやすい可能性があります。
脂漏性皮膚炎には、乳児型と成人型があります。
乳児型は新生児期~乳児期に生じるもので、一過性であり、自然に治ることが多いです。
一方で成人型は思春期以降に発症し、再発したり、慢性化しやすいとされています。
脂漏性皮膚炎の症状は?
脱毛に加えて、以下のような症状があれば脂漏性脱毛症の恐れがあります。
また、脂漏性脱毛症は、左右対称に症状が出ることが特徴です。
☑頭皮がべたついている
☑べたべたしたフケが多い
☑頭皮に炎症や湿疹、ニキビ、かゆみなどがある
☑顔、首、胸、背中などにも炎症が広がっている
☑夏(高温多湿で紫外線が強い時期)に症状が悪化する
☑ボロボロと大きなフケが落ちる
脂漏性皮膚炎の原因
脂漏性脱毛症の原因はさまざまで、加齢による皮脂の変性と頭皮防御機能の低下、ホルモンバランスの乱れ、髪の洗いすぎ、カビ(真菌)などが考えられています。
■マラセチア菌
皮膚に常在する「真菌マラセチア(癜風菌/でんぷうきん)」という酵母(カビ)が異常繁殖し、脂漏性皮膚炎を引き起こす要因になるといわれています。
頭皮の皮脂バランスを乱す要因は、下記のものがあります。
■ホルモンバランスの乱れ
男性ホルモンである「テストステロン」には皮脂分泌を増加させる働きがあり、女性の場合は、妊娠を司るといわれる「プロゲステロン」に皮脂分泌を促進する働きがあるといわれています。
今までは特に皮脂が多いと感じていなかった場合でも、加齢、ストレス、妊娠・出産などをきっかけにホルモンバランスが変化し、皮脂分泌が増える場合もあります。
■生活習慣の乱れ
偏食、睡眠不足、過度なストレスなどは皮脂分泌量を乱し、脂漏性皮膚炎を引き起こす原因になり得ます。
例えば、スナック菓子、肉類などの脂肪分が多い食べ物や、甘いものなどの糖質の高い食べ物を多く摂取していると、頭皮の皮脂分泌量が増加する原因となる可能性があります。
また、過度な睡眠不足やストレスにより自律神経のバランスが乱れると交感神経が優位に働き、皮脂分泌量の増加を招く場合もあると考えられています。
脂漏性皮膚炎とAGAの関係
脂漏性皮膚炎が起きただけでは、抜け毛が増えることはありません。
ただし、かゆみによって頭皮をかきむしると、毛が抜けてしまうでしょう。
また、毛穴に炎症が起こると、発毛に何らかの影響が及ぶ恐れがあります。