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馬油の特徴と頭皮への影響

馬油の歴史

馬油の歴史は古く約4000年前の中国騎馬民族の時代から使われていたとされています。
5~6世紀頃には中国で活躍した有名な医者・陶弘景が書いた「名医別録」という本に馬油の利用法を記していることから、昔から使用されていることが確認できます。
馬油は、昔からやけど、肌荒れ、ひび、あけぎれ、切り傷,痔などに使われていました。
日本においは、最近アトピー性皮膚炎、ニキビなどの治療薬としてその効果があげられています。

馬油とは

馬油は、馬のたてがみや尻尾の根本、皮下脂肪層などの脂肪を原料とする動物性の天然オイルです。
昔から火傷や切り傷など様々な皮膚症状に万能油として使われ、現代まで長く愛されてきました。
高い保湿力があることから、全身の保湿ケアとして赤ちゃんから大人まで幅広い世代に使用されています。
馬油はヒトの皮脂に最も近い油脂とも言われており、すうっと浸透し、肌に潤いを与えるのです。

馬油の特徴

■人の皮脂と似ている
馬油は天然成分の中でも人間の皮脂に非常に近い性質を持っています。
そのため、肌に塗ったときの浸透力が高く素早く皮膚の角質層になじむのです。

■豊富な必須脂肪酸
馬油に含まれている大切な有効成分の一つに「α-リノレン酸」があります。
この「α-リノレン酸」には血行を良くし皮膚の新陳代謝を活発にして様々なお肌のトラブルを改善すると言われ、殺菌作用やアレルギー反応を防いだり消炎作用があるとも言われています。
「α-リノレン酸」は不飽和脂肪酸に属し、もともと不飽和脂肪酸は体に必要な脂肪酸ですが、動物の体内で合成することはできませんが、
不足すると成長が止まったり、皮膚炎や動脈硬化などの病気を引き起こします。