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深刻な初期脱毛とは
人間の髪の毛は一般的に1日に100本前後抜け落ちると言われています。
しかし、ある特定の成分を含んだ内服薬を使用すると、1日で200本以上髪の毛が抜け落ちてしまうこともあります。このような深刻な抜け毛に悩んでいる方も多くいらっしゃいますが、大体の場合は短期的な症状ですぐにその抜け毛の本数は1ヶ月程度で改善されることが多いです。
特に抜け毛が多く増えている場合はヘアサイクルがリセットされ、退行期や休止期の髪の毛を成長期の髪の毛が押し出してしまうことにより、このような症状を招いてしまうことがあります。プロペシアに含まれているフィナステリドを内服すると、このような症状が起こるということが報告されています。
短い人なら1週間程度、長い人だと1ヶ月半程度、初期脱毛の症状が続くと言われていて薄毛対策を行っているはずが、かえって一時的に薄毛がひどくなってしまうという傾向が見られます。
個人差があり、初期脱毛の症状はプロペシアを服用しても出ないケースもあります。何かの病気というわけではなく、ヘアサイクルの乱れによって起こった現象なので特に焦る必要はありません。時間の経過とともに次第に落ち着いていきます。服用を中断せずにそのまま継続して様子をみていきましょう。
深刻な抜け毛はヘアサイクルの乱れ
人間の髪の毛は一般的に6年周期で成長期と退行期と休止期を繰り返し、ぐるぐると回っている状態です。
その中でも髪の毛が健やかに生えている成長期が最も長く、4年から5年程度の期間と言われています。
そして徐々に髪の毛が細くなったり抜け落ちていく退行期の期間が1ヶ月から2ヶ月程度、そして髪の毛が抜け落ちて成長期までの準備期間となる休止期が半年程度と言われています。
抜け毛が激しい方は休止期の期間が長く、なかなか発毛を促すことができず成長期へと転換できないことが薄毛の原因となっています。
このヘアサイクルの乱れはストレスや生活習慣、遺伝が影響しています。
全てに共通することは血液循環です。
血行状態が良好でないと血管が収縮して、血液の流れが悪くなってしまいます。血行状態が良いと髪の毛への影響がある毛母細胞も活性化され細胞分裂を繰り返します。そうなると髪の毛を発毛するのに必要な活動が行われ、毛乳頭に栄養素がしっかりと供給されるという良い循環が生まれます。
血行状態が悪いと栄養や酸素の運搬が脳にまでしっかりと伝わらず、丈夫な髪の毛を育てるという循環が生まれず抜け毛が発症してしまいます。
そのためには普段の生活や食生活を気にして髪の毛だけでなく、健康の維持を意識する必要があります。
ストレス性脱毛症による抜け毛
年齢に関係なく抜け毛が発症してしまうものというと、ストレス性脱毛症が挙げられます。
若い20代でも行われてしまう脱毛症で、AGA脱毛症や壮年性脱毛症と違い、頭頂部や生え際ではなく後頭部や側頭部に円形の10円ハゲができてしまうのが特徴です。
ストレスのほかに内臓疾患や高血圧、消化器不良などの影響によって円形脱毛症が起こるケースもあります。
見た目がショッキングな形なので、何かの病気ではないかと深刻に受け止めてしまう方もいますが、少なくとも数ヶ月程度ですぐに抜け毛が改善されて髪の毛が生えてくるというケースが多くなっています。
生活環境を変えるなどしてストレスを緩和させることが何よりも効果がありますが、なかなか症状が緩和されないようであれば医師に相談したり、薬を取り入れることも検討した方が良いでしょう。
ストレスを緩和させることが何よりも大事になってきますが、それと同様に抗炎症作用のあるシャンプーや育毛剤も併用すると抜け毛回復までの期間を短くすることができます。
円形脱毛症が起こってしまうということは頭皮の炎症やヘアサイクルの乱れが考えられますから、頭皮の血液循環を良くするヘアケアアイテムは大きな手助けとなるはずです。